2006年 03月 20日
WBC日韓戦,勝利に際しアメリカというものについて考えた |
Excite エキサイト : 社会ニュース
おはようございます.
昨日の,日韓戦 盛り上がりましたね.私も昨日は会議があったのですが,途中何度か抜けて見に行きました.
韓国と3度目.向こうにとってはいやな感じだったでしょうね.今まで勝っていたって,これを落としたら,全くいままでの2勝が意味のないものになってしまう.一方,日本は一度は死んだ身だ.ぼろくそになってなりふり構わずやってくる.そうなると強い.
この大会を分析すると,ちょっとおかしな大会だった.アメリカが勝手に言い出した大会なのであるが,あまり認知されていなかった.オレにしても,何でイチローが日本で練習をしているのか分からなかったくらいである.日本も最後まであまりにもアメリカが勝手なので出るのをためらっていた.どれほど勝手か,いくつかあげてみよう.
●試合前になぜか必ずアメリカ国歌を歌う.
●今回の興行収入の35%がアメリカMLBに入る.日本には5%,韓国には3%.
●大会の運営も見切り発車的な所があり,アメリカの試合にアメリカ人の審判がつく.そうなると,あのバカ審判みたいのも出てくる.
●サッカーのワールドカップは,パスポートを持っている国にしか参加はできないが,野球の方ははっきりしていないそうだ.
サッカーのワールドカップと比べると大分違うが,もともとアメリカはアメリカメジャーリーグの中の国別対抗というのを想定していたようにも思うがどうなんだろう.
事実,ドミニカ,韓国,カナダ,メキシコなどはほとんどが米のメジャーで活躍している選手.それに対して,キューバは純国産であるし,日本も,メジャーでやっている選手はイチローとあと一人の二人しかいない.
そして決勝は国産チーム同士の対戦となったのが,痛快であるし,ひとつの歴史に残るような示唆を与えているような気がする.
つまり,このWBCが始まるときには,だれでもアメリカが軽く優勝すると信じていたわけだ.アメリカ人ならずとも,我々もそう思っていた.それにどこまで迫撃できるか・・・これを見たかったが,意外な方向に進んでしまった.
これをどう見たらよいのか?
まずは,アメリカ得意のシステム作りであった.アメリカはシステムを作り,そして金を儲けてきた.しかし,勝手な国でもある.今回もアメリカの思惑が完全にはずれ,アメリカは惨めな予選落ち.決勝はメジャーリーガーのあまりいない日本と純国産キューバの一騎打ちとなった.
勝手なアメリカのことだから,今後の大会で「もうやらない」と言い出すかもしれない.このような事後の対応は,明日の決勝戦と同様に見モノである.
私はこういう有様を見るといつもとあるフランス人の書いた本のタイトル「アメリカは世界を必要としているが,世界はアメリカを必要としていない」ということばを思い出すのである.
今回の野球にたとえると・・・アメリカは,アメリカメジャーリーグを面白くするために,世界中から上手な選手をひっぱて来なければならない.ところが,アメリカ以外の国は特にアメリカ人選手を必要としておらず,厳格な外人枠もあり,もちろん,向こうの技術を導入するためでもあるのだが,際物(きわもの)というか,アクセントをつけるために外人選手を利用しているだけなのである.まあ,言ってみれば,そんなに必要としていない.
私としてはそのような教訓を確認したように思う.
おはようございます.
昨日の,日韓戦 盛り上がりましたね.私も昨日は会議があったのですが,途中何度か抜けて見に行きました.
韓国と3度目.向こうにとってはいやな感じだったでしょうね.今まで勝っていたって,これを落としたら,全くいままでの2勝が意味のないものになってしまう.一方,日本は一度は死んだ身だ.ぼろくそになってなりふり構わずやってくる.そうなると強い.
この大会を分析すると,ちょっとおかしな大会だった.アメリカが勝手に言い出した大会なのであるが,あまり認知されていなかった.オレにしても,何でイチローが日本で練習をしているのか分からなかったくらいである.日本も最後まであまりにもアメリカが勝手なので出るのをためらっていた.どれほど勝手か,いくつかあげてみよう.
●試合前になぜか必ずアメリカ国歌を歌う.
●今回の興行収入の35%がアメリカMLBに入る.日本には5%,韓国には3%.
●大会の運営も見切り発車的な所があり,アメリカの試合にアメリカ人の審判がつく.そうなると,あのバカ審判みたいのも出てくる.
●サッカーのワールドカップは,パスポートを持っている国にしか参加はできないが,野球の方ははっきりしていないそうだ.
サッカーのワールドカップと比べると大分違うが,もともとアメリカはアメリカメジャーリーグの中の国別対抗というのを想定していたようにも思うがどうなんだろう.
事実,ドミニカ,韓国,カナダ,メキシコなどはほとんどが米のメジャーで活躍している選手.それに対して,キューバは純国産であるし,日本も,メジャーでやっている選手はイチローとあと一人の二人しかいない.
そして決勝は国産チーム同士の対戦となったのが,痛快であるし,ひとつの歴史に残るような示唆を与えているような気がする.
つまり,このWBCが始まるときには,だれでもアメリカが軽く優勝すると信じていたわけだ.アメリカ人ならずとも,我々もそう思っていた.それにどこまで迫撃できるか・・・これを見たかったが,意外な方向に進んでしまった.
これをどう見たらよいのか?
まずは,アメリカ得意のシステム作りであった.アメリカはシステムを作り,そして金を儲けてきた.しかし,勝手な国でもある.今回もアメリカの思惑が完全にはずれ,アメリカは惨めな予選落ち.決勝はメジャーリーガーのあまりいない日本と純国産キューバの一騎打ちとなった.
勝手なアメリカのことだから,今後の大会で「もうやらない」と言い出すかもしれない.このような事後の対応は,明日の決勝戦と同様に見モノである.
私はこういう有様を見るといつもとあるフランス人の書いた本のタイトル「アメリカは世界を必要としているが,世界はアメリカを必要としていない」ということばを思い出すのである.
今回の野球にたとえると・・・アメリカは,アメリカメジャーリーグを面白くするために,世界中から上手な選手をひっぱて来なければならない.ところが,アメリカ以外の国は特にアメリカ人選手を必要としておらず,厳格な外人枠もあり,もちろん,向こうの技術を導入するためでもあるのだが,際物(きわもの)というか,アクセントをつけるために外人選手を利用しているだけなのである.まあ,言ってみれば,そんなに必要としていない.
私としてはそのような教訓を確認したように思う.
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by JapanHasan
| 2006-03-20 14:15
| 国際問題